――隼人side―― 土曜の朝、未来と合流した俺は大きなアクビを噛み殺した。 「もう!アクビばっかりして!!昨日夜更かししたの?」 「夜更かししたんじゃない。今日が楽しみで眠れなかっただけ」 「……もう!」 未来は唇を尖らせてそう言いながらも、少しだけ嬉しそうだった。 「……未来」 「へ?」 いつも制服姿しか見ていないから、私服姿の未来が新鮮で。 俺は思わず未来の肩を掴み、自分の方に抱き寄せた。