「白石のことなら、気にしてないから」 耳元でそっと囁かれ、全身が一気に熱を帯びる。 「俺、未来がいればそれでいい」 そう言うと隼人はあたしを抱きしめている腕に力を込めた。 恐る恐る隼人の背中に腕を回して、大きな胸に顔を埋める。 トクントクンと一定のリズムを刻む心臓の音が心地よくて。 甘い香水の匂いが鼻を刺激して、胸がキュンっと高鳴った。