全ての授業が終わると、あたしは一目散に立ち上がった。 もしかしたら、シュンくんが来るかもしれない。 今朝の隼人との一件以来、シュンくんはあたしの教室に姿を現さなかった。 でも、シュンくんが隼人に咎められ懲りたとは考えられない。 「ミホ、お先!また明日ね!!」 「うん!早く誤解ときなよ?」 ミホはブンブンと左右に手を振り、笑顔であたしを見送ってくれた。