「教科書124Pを開いてください」 授業にも全く身が入らない。 ボーっとしていると、すぐに隼人の顔が頭に浮かぶ。 ……隼人、きっと誤解してるよね。 あたしとシュンくんのこと。 アンナちゃんとの一件もあるし、すぐにも説明したほうがいいかも。 『今日バイトなかったら一緒に帰らない?』 あたしは先生の目を盗んで携帯を取り出すと、隼人にメールを送った。