「……何ですか?」 掴まれている腕に視線を移した後、白石はめんどくさそうに振り返った。 「何ですか、じゃねぇよ。もう一回言えよ」 「もう……めんどくさいな。そんなことでいちいち怒ってたら未来に嫌われちゃいますよ?」 ヘラヘラと笑う白石の腕から手を離し、白石の胸ぐらを思いっきり掴みあげる。 「いい度胸してんな。俺に喧嘩売ってんの?」 俺達の一触即発といった空気に周りにいた生徒達が騒ぎ出す。