そして俺の横を通り過ぎる時、白石はボソッと呟いた。 「……未来は俺がもらいます」 その言葉に俺の沸点は限界を超えた。 何でこんな男だか女だかわかんねぇ奴に、ナメた口叩かれなきゃなんねぇんだよ。 「……――テメェ、待てよ!!」 俺は平然と歩きだした白石の腕をガシッと掴んだ。