「ここに寝て?」 「そういう訳にはいかねぇよ」 表情を歪ませる隼人をベッドに座らせるとあたしは体温計を差し出した。 「熱計って?今飲み物持ってくるから」 「大丈夫だって」 「ダメ!ちゃんと寝てて!!」 「……分かった」 目を吊り上げて声を荒げるあたしに隼人は苦笑いを浮かべると、素直に体温計を脇に挟んだ。