「俺、今から未来の家行ってくる。お前は?」 「あたしは……裕に別れ話してくる。絶対に隼人よりいい男、見つけてやるんだから」 「せいぜい頑張れよ」 ようやく吹っ切れたのか、美咲は得意げな表情を浮かべる。 「じゃあな」 俺は美咲を玄関まで送った後、急いで部屋に戻り着ていたスウェットを脱いだ。 熱のせいか頭がクラクラする。 美咲と一緒にいる時は気が張っていてあまり感じなかったのに、ホッとした今俺の体は悲鳴を上げていた。