ソファーの上にはチャックの開いたままになっている美咲の鞄が無造作に置いてある。 その鞄を覗き込むと、ヒョウ柄の手帳が目にとまった。 あの手帳を見れば全てが分かるかもしれない。 俺の中の天使はこう言う。 『女の手帳を見るなんて最低だ』と。 でも、悪魔はこう言う。 『未来とこれからも付き合っていたいなら、今すぐ手帳を見ろ』 頭の中で天使と悪魔が喧嘩をし始めた。