「……誰?誰かいるの?」 振り返って辺りを見渡しても人の姿はない。 なに……?まさか、お化け? ううん、そんなのいるはずない。 だけど、誰のものかも分からぬ視線をなおも背後から感じる。 やだ……何か怖くなってきちゃた。 「……ねぇ、誰かいるなら出てきてよ!!」 あまりの恐怖で振り返ることもできないあたし。 ギュッと目を瞑りながら叫ぶと、突然ポンポンと誰かに肩を叩かれた。