――未来side――


どのくらい泣いていたんだろう?


いつの間にか外は真っ暗で、さっきまで校庭にいたサッカー部の生徒達の姿も消えていた。


「……19時か。もう帰らなきゃ」


机の横に掛けておいた鞄を手に取り、重い足取りで教室から出る。


古い照明しかない薄暗い廊下を一人で歩いていると、背後から誰かの突き刺さるような視線を感じた。