これでいい。


今だけは美咲の彼氏を演じよう。


未来を悲しませないために。


未来とこれからも一緒にいるために。


未来を守るために。



……美咲。


お前の思うようにはさせない。



「今飲み物持ってくるわ」


俺はリビングのソファに美咲を座らせると、ふらふらした足取りでキッチンへ向かった。