「お前の未来は俺がもらう」 新城隼人の言葉の意味が理解できない。 好きと言われたわけでもないのに、突然抱き締められたり。 頬にキスされたり。 あたしは新城隼人の言動に困惑していた。 だけど、新城隼人はあたしとは住む世界の違う人間で。 きっとからかわれただけ。 あたしは授業を告げるチャイムと同時に鞄から筆箱を取り出し、黒いシャープペンを握った。