――隼人side―― 「ダリぃな……」 体温計には39.3℃と表示されていて。 朝計った時よりも確実に熱が上がっている。 「……未来に心配かけちまったな」 枕元の携帯を開き、未来からのメールと留守電を一つづつ確認しながら俺はハァと溜息を吐いた。 とりあえず、未来に連絡するか。 着信履歴から未来の名前を探して電話をかけようとした瞬間、 ≪ピンポーン〜♪≫ 突然玄関のチャイムが鳴った。