「何でそれを……?」


声が震えて、手の平にじんわりを汗をかく。


「隼人から全部聞いたの。あたしと隼人の仲を邪魔するのだけはやめてね?」


隼人と付き合ってるのは……あたしだよ?


それに、隼人が誰かに裕とあたしの関係をバラすはずがない。


「隼人が……話すはずない。隼人は絶対にそんなことしない!」


「でも現にあたしは全部知ってるのよ?未来ちゃんが元カレの家に行って、レイプされそうになったことも、そこに隼人が助けにいったことも全部」


「……――っ!」


「何か間違ってる?」


美咲ちゃんの挑発的な言葉に、あたしは何も言い返すことが出来なかった。