「……――隼人!!」 教室の一番後ろの机で眠っている隼人に気付き、廊下から大声で呼ぶ。 「……未来?」 眠たそうに目を擦りながら顔を上げた隼人。 その瞬間、クラス中の女子生徒がザワザワと騒ぎはじめる。 「あの子、新城くんとどういう関係なんだろ?」 「付き合ってんのかな?」 痛い視線に耐えかねて、あたしは隼人に手招きをして廊下で待つことにした。