――未来Side――


週明けの月曜日。


あたしは学校に着くと真っ先にミホの席に向かった。


「おはよう」


「未来、おはよ!もう……大丈夫?」


「……うん。ミホのおかげで元気出たよ。ありがとね」


あたしは心配そうなミホにニコッと微笑んで答えた。


日曜日である昨日、ミホはあたしの大好きなケーキを手土産にうちを訪ねた。


『美味しいものでも食べて、嫌なことなんて早く忘れちゃお?』


そう言って励ましてくれたミホの優しさに胸が温かくなった。



「よかった……。でもさ、隼人くんって本当にいい男だよね。あんな男なかなかいないよ?」


「……そうだね」


隼人の家に泊まった日の出来事を全て話すと、ミホは隼人に絶対的な信頼を持ったらしい。


『隼人くんなら信用できる』


『隼人くんなら未来を泣かせない』


ミホは何度もそう繰り返した。