「……もしかして隼人が?」


不器用に付けられているボタン。


裁縫なんてやる機会のない隼人があたしの為に一生懸命つけてくれたんだ。



「……隼人、優しすぎるよ」


あたしはポツリと呟きながら、昨日隼人の友達に言われた台詞を思い出していた。



「隼人にしなよ?隼人なら、絶対に未来ちゃんのこと幸せにしてくれるから」



隼人なら……絶対に幸せにしてくれる……か。


確かにそうかもしれないね。



あたしはYシャツを胸でギュッと抱きしめた。