未来のことを知った当初は、サバサバしていて強気な性格の女かと思っていた。


だけど、案外おっちょこちょいで。


未来の全てを可愛いと思ってしまう俺は、どこかがおかしくなったのかもしれない。


「……腹減ってるか?」


「そういえば……空いてるかも」


「じゃあ、俺が朝飯作ってやるよ」


「え?隼人って料理出来るの??」


「少しなら」


「じゃあ、一緒につくろうか?」


「お前、作れんのかよ」


「そこそこは……ね」


「期待してるから」


「……うん!任せて!!」


腫れぼったい目でニコリと微笑んだ未来の頭を撫でると、俺達は一階のキッチンへと向かった。