「……んッ。はや……と?」 一度寝返りを打った後、目を覚ました未来はぼんやりとした表情で俺を見つめた。 昨晩あれだけ泣いたからか、未来の目の縁は真っ赤に腫れている。 「悪い。起こした?」 「……ううん。ねぇ、今……何時?」 「7時半」 「……――嘘!遅刻しちゃう!!」 慌ててベッドから飛び起きる未来。 「バーカ。今日土曜だから学校ないし」 「あ。そうだったね……」 照れ臭そうに頭を掻く未来が愛おしくて。