「適当に見てれば?」 「え……?隼人、また……どっかに行くの?」 思わずそう口にすると、隼人はクスッと笑ってあたしと同じ目線になった。 「もう行かねぇよ。風呂入ってくんの」 至近距離でバチッと視線が重なり合う。 あたしは目を反らしながら言った。 「あ……そっか。いってらっしゃい」 「バーカ。そんな寂しがるなって」 隼人はあたしの頭をポンポンッと叩くと、部屋から出て行った。