「……あの……下着ありがとう」


部屋に戻り、あたしはベッドの上で仰向けの状態で雑誌を読んでいた隼人にお礼を言った。


「別に。つーか、お前それブカブカすぎじゃね?」


「だって、あたしEカップもないもん。Cカップだもん!Cの70!!」


「なんだCの70って。俺、スウェットの話してるんだけど」


「あ……そっちね。うん、ちょっと大きいけど大丈夫だよ?」


隼人の言葉が下着ではなくスウェットだと気付き、あたしは慌ててそう言った。



「まぁ、お前と俺身長差あるししょうがねぇな」


そう言うなり隼人は勢いよくベッドから起き上がり、あたしにテレビのリモコンを差し出した。