「隼人が先に入って?」 「俺は後でいい」 「……でも……」 「先入れ」 強めの口調でそう言うと未来は小さく頷いた。 「……ありがと」 「風呂の中にあるの勝手に使っていいから。俺、ちょっとコンビニ行ってくる」 「コンビニ?今から行くの?」 何故か不思議そうな表情の未来。 でも、どこか不安そうな目をしていて。 「未来が風呂出る前には帰ってくるから安心しろよ」 「うん……」 俺は未来の頭を軽く撫でると、バスルームへ案内した。