「無理すんなよ。それすげぇマズいし」 「大丈夫。それに隼人が作ってくれたんだもん。残したら勿体ないよ」 「腹痛くなっても知らねぇからな」 俺は未来から目を反らして、ボソッと呟いた。 こんな時なのに不謹慎だ。 そう思いながらも、未来が部屋にいることに喜びを感じていて。 不味いココアを飲みながら優しく微笑んでくれる未来が愛おしくて。 「とりあえず、風呂入ってくれば?」 俺はクローゼットから黒いスウェットを取り出し、未来に手渡した。