――未来Side―― 


「……――隼人!!もういいよ!!」


「でも……――」


あたしが首を横に振ると、隼人は渋りながらも裕を解放した。


「……ねぇ、裕?CD返すっていうのも……嘘だったの?」


『未来に借りたままになってたCD返したいし、一回うちに寄ってもいい?』 


裕のあの言葉……それも全部嘘だったの? 


お願いだから。


お願いだから違うって言って。



「……ごめん」


最後の望みに賭けたかった。 


それなのに現実は残酷で。