「……未来……」 高梨は未来の姿を見て絶句した。 「未来のこと頼むわ」 俺はそんな高梨の肩をポンッと叩くと、うんざりとした表情を浮かべる男に近付いた。 「お前、自分のしたこと分かってんの?」 「何が?勝手に人の部屋に入ってきたくせに説教すんの?不法侵入で訴えるよ?」 こんな状況に陥っても薄ら笑いを浮かべて余裕そうな表情を浮かべる男。 その様子から反省の色は微塵も感じられない。