「早く裕ちゃんの家行きたいなぁ〜!」 派手な女と手を繋ぎながら歩く男。 その男に見覚えのあった俺は、思わず目を細めて男を凝視した。 やっぱり。 ……あいつ、愛川未来と一緒に歩いてた男だ。 長身で綺麗な顔立ち。 それに加えて、爽やかな笑顔が印象的で。 落ち着いたお兄さん的な風貌は、見るからに大学生といった感じだ。