歩くこと10分足らず。 あたし達は学校近くの駅前に到着した。 「連れて行きたいところって……ここ?」 「あぁ。あと何分かで見れると思う」 「え?何が……?」 「待ってれば分かるって」 何度聞いてもそれ以上答えてくれない隼人。 あたしは首を傾げながらその時を待つしかなかった。