「また奢ってもらっちゃったね。……本当にごめんね?」 「俺が誘ったんだし当たり前だろ」 会計を済ませて店を出ると、辺りは既に薄暗くなっていた。 「今から何するの?」 『チャンスくんねぇ?』 隼人にそう言われたものの、今日何をするのかは聞かされていなくて。 「まだ時間大丈夫なのか?」 「うん。大丈夫」 「なら未来を連れて行きたい場所がある」 一度腕時計を確認すると、隼人はあたしについてくるように促した。