わたしの王子様。








唯花の幸せを




好きな女の幸せを奪えない。





「来んな!!」




俺の怒鳴り声で唯花の足音がピタっと止まる。




「…唯花、俺は大丈夫だからさ?俺のことは気にすんな。」




「本当に大丈夫?」



「おぅ…。……唯花は今、幸せ?」




俺がそう聞くと、少し間があいて唯花が口を開いた










「…幸せだよ…」