わたしの王子様。








「俺がじっくり教えてやるよ。」




「教える??」




「ハァ…もぅいい。はやく行くぞ」




「…あ」




彰汰は鞄を持っていない手で私の手を包んでくれた。






――――ドキッ






初めて知った。






陽以外の男の子の手の温かさ…





彰汰の手ってこんなにも大きくて温かくて安心できるんだね








私の学校までのこの時間は幸せな時間になった…………。