リンと師匠との出会いはまだリンが村にいたころ。



自分の居場所が見つからず、両親に家から追い出され時、師匠が一緒に来ないか?って声をかけたからだ。




昔の事を思いだしていたリンは、自分でも気が付かないうちに泣きそうな、孤独な顔をしていたことに気付いていなかった。




リンにとって昔程嫌な思い出はない。




そうしているうちに汽車は駅に着き、リンは師匠が泊まっている宿へと向かった。
コンコンーー




『失礼します。リン・ロウナーです』





そういって私は扉を開け、ドアの隙間から顔を覗かせると、そこには笑顔の師匠が椅子に座っていた。




『お久しぶりです。師匠!』




そういってリンは満面の笑顔でマクロに抱き着いた