「……っと」
恋焦がれた地面にようやく足をつけると、息つく間もなく頭上からの落下物が襲い掛かってくる。
持ち前の俊敏な動きでそれをかわし、すぐにその場から離れた。
壁際から少し距離を置いた場所まで逃れたファーレンは周囲にせわしなく視線を泳がせる。
落下したのは自分だけではない。
城壁の上で、あの得体の知れぬ光の爆発に巻き込まれたもう一人のことが気がかりだった。
「ウリちゃん!!」
落下物や、それらが落ちてきたことによって舞い上がった土埃のせいで視界が悪い。
もうもうと粉塵が立ち込める中、その姿を懸命に探す。
ウリエルを飲み込んだ青白い光。
あの光がただならぬエネルギーを持っていたのは、魔術に疎いファーレンにも十分理解できた。
長年ディラハンからの攻撃に耐えてきたリディルの城壁がこの有様なのだ。
至近距離でそんな力に飲み込まれたウリエル。
機械人形と称される身体を持っているとはいえ、ただでは済まないだろう。

