「行ってきます」
そう言って車両に乗り込もうとするアレックスの背にむかい
「気をつけてくださいね」
「よろしくな」
めいめいにかけられる声。
それに押されるように車内に足を踏み入れ振り返ると、閉まろうとしているドアの隙間から
「……会えるといいな」
そんなガーフィールドの声が滑り込んだ。
閉じたドアのガラス越しにアレックスはガーフィールドと目線を合わせ、ゆっくりと頷く。
それに返すようにガーフィールドも大きく頷き返してくれた。
ガタン
揺れと共に車両が動き出す。
少しずつ遠ざかる二人……じっと立ってコチラを見送るガーフィールドの横でリリスが大きく手を振っている。
その姿がだんだんと小さくなり、見えなくなるまでアレックスはドアの前からそれを見ていた。

