「もしかして、もしかしなくてもあれってまさか……」
その光景を目にしたファーレンは驚いたものの、どこか安堵を覚え、それを口にしようとしたが
「……冗談じゃないっ」
苛々とした口調のウリエルの声に遮られた。
「冗談じゃないぞ。アレは僕の楽しみだったのに……そんなこと、そんなことあってたまるか」
言うなり、自らの物騒な武器を手にして部屋を飛び出そうとするウリエルを
「わわ……待って待って」
あわててドアを体でふさぎ、ファーレンはかろうじてそれを阻止する。
「落ち着いてくださいよ。君が行っちゃってここを空けたらまずいでしょ? 何があったかわかんないし、君が出てる間に敵襲受けてここをやられちゃったら困るでしょっ」
「お前らがいるだろ?」
「いやいや、俺たちほら、寝不足だし弱いし役に立たないし……それに」
睨みつけるウリエルを見下ろし、ファーレンはにっこり笑ってみせた。
「俺らの手は借りたくないんでしょ?」

