バサリ 取り払われた布が床に落ち、姿を現したそれを見たルシフェルは思わず息を呑んだ。 言葉を発することも出来ず、ただそれを凝視して立ち尽くす。 ――ルシフェルの背丈ほどもある大剣 壁にたてかけられていたそれを手に取り、シルバはルシフェルの前まで歩み寄ると、鞘の中ほどを持ち剣の柄をルシフェルへと向け差し出し 「抜いてごらん」 そう促す。 「……シルバ……これは……」 背中をつう、と冷たいものが伝う。 手が震える。