自分が最初に尋ねたこととはおよそ外れたように聞こえるミカエルの話。
そして複雑なその表情もジュードに読み取るのは難しかった。
人間とは只でさえ良く分からない難解な種族。
そしてその人間とも幾分違うかもしれないミカエル。
機械人形の守護天使。
だが、自分なりに……幾分無理にこじつけたようではあるが、尋ねたことへの答えを確かめるかのようにジュードは口を開いた。
「自分が化け物だと思うか? だから同じ化け物である俺に側に居ろと?」
顔をしかめたまま首を傾ける。
そんなジュードの表情をじっと見ていたミカエルが
「……ふ……」
何故か不意に笑みにも聞こえる吐息を漏らした。

