「お前……どうして俺を此処へ連れ帰った?」
ずっと考えていた疑問を、ジュードは隣に座る少女へと投げかけた。
その声にミカエルは顔をあげ、口の中に入れていたキャンディーを頬へと転がす。
細い輪郭が、ぷくりと膨れた。
「……あなたが、強いからよ」
ジュードの顔を見上げ、答える。
「……? ボディーガードにでもするつもりなのか?」
答えの真意がつかめず尋ねてみたものの、愚問だったとすぐに思い返す。
「まさか……だな」
「そうよ、何言ってるの? 守ってもらう必要なんてないわよ。あたしは自分の身くらい守れるわ」
ミカエルは一瞬怪訝そうな表情を浮かべたものの、ジュードが付け足した言葉にクスリと笑みを浮かべ
「そうね、答え方が悪かったわね……あなたは死なないからよ」
そう言うと、コリッと音をたてながら頬に入れていたキャンディーを噛み砕いた。

