内乱の鎮圧に来ていたミカエル。
差し伸べられた手に、逆らう気力もなく……気付けば頷いていた。
戦争と共に、日常と化した生き死に。
二年ぶりにアルマに戻ったジュードを見咎める者も居なかった。
二年前に起きた、憲兵殺し。
異常な事件だったにもかかわらず、それは人々の意識に残ることはなかった。
首都であるアルマでも、小さな叛乱や事件は度々起こり、新たに起こる事件は過去の事件の影すら残さず消し流してしまう。
昔のねぐらの一つに居を定め、時折り訪れるミカエルに連れ出され戦地へ赴き。
流された血の分け前にあずかる。
ジュードが手を出すまでもなく、ミカエルはたったひとりで倒すべき相手の全ての命を刈り取る。
淡々と……正確に。
ただ刈り取ってゆくのだ。
国に命ぜられるままに、与えられた任務を少しの狂いもなく遂行する。
その様は、まさに戦闘人形……
兵器そのもの

