DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>



「そうか。 ガーフィールドにこんな可愛らしい孫のお嬢さんがいたとは」

「え……? ええっ……かわいいだなんてっ」

ジュードの漏らした台詞に少女は更に頬を紅潮させる。

「あのっ、ちょっと待っててください。 おじいちゃん呼んで来ますからっ」

慌ててドアの中へ駈けていこうとする少女。

その腕を軽く掴んで呼び止める。

「いや、いい。もう夜も遅いし……たまたま通りかかっただけだ」

そう言って、掴んだ腕を放し

「そうだ」

自分が小脇に抱えてるものを思い出し

「手をだして」

笑みで少女を促す。

少し首をかしげながらも、素直に両手を差し出した少女の手の平に瓶を傾けて、ガラス玉のようなキャンディーをその手に乗るだけ落としてやる。

「かわいいお嬢さんにプレゼントだ。今度ガーフィールドには改めて挨拶にくる」