そしてそのまま、じっとジュードの顔を凝視して
「あの……アレックスさん……知ってます?」
少女はおずおずと尋ねてくる。
「……? いや……?」
全く聞き覚えのない名に、今度はジュードが首を傾げる番だった。
「あ……ああっ、すみません。ちょっと知ってる人に似てらっしゃったからっ……」
少女の顔が途端に真っ赤になる。
「あの……じゃあ? なつかしいって……ここ、知ってるんですか?」
何故だかとても恥ずかしそうに、慌てたように質問を変える少女の様子。
何が彼女をそんな様子にさせているかはわからないながらも、何故かほほえましく見える。
「ああ、昔少し……世話になった」
「え? じゃあおじいちゃんのお知り会いの方?」
「おじいちゃん……?」
返ってきた少女の答えに、思わず尋ね返してしまった。
自分を見上げる、明るい茶色の瞳。
(なるほど……)
確かにガーフィールドと同じ色だ。

