『人間』の命は短い。
だが、それゆえか。彼らは物事を発展させる能力に長け、弱い力ではありながらも、集まり力を合わせるとその能力は物事を飛躍的に進歩させる。
水に沈んだ世界の生き残り。
この陸地に上がった僅かな人々は、繁殖し増え。
小さな集団は次第に大きくなり、幾つもの命の入れ替わりと共に文明を築き上げていく。
ソレを横目に、深い関わりは避けながらも陸地を渡り歩くうちに、ここがかなり大きな大陸であることを知る。
人間達はいつのまにかここをウィルダネスと呼ぶようになっていた。
やがてウィルダネスの中に幾つかの国家と呼ばれるものが生まれた。
より発展を遂げるために、大きくなった集団をまとめるために作られた組織が国と呼べる大きさにまで育ったのだ。
それと共に……
やがて争いと呼ばれるものがあちこちで起こりだす。

