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僅かでも




一度触れてしまったぬくもりは
孤独を許さない


相容れぬとわかっていながらも


永く続く孤独の痛みに耐え切れず

それを求め







そして過ちを繰り返す






純白の世界を染める赤


儚く花弁を散らした小さな花





呼び起こされる微かな痛みに





失われた過去の感触を覚えながらも


それを求めずにいられない