普通の少女は戦闘があったところなど一人でうろつきなどしないだろう。
尋常ではない。
「それは……」
思わず声が漏れた。
何故だろう、それはルシフェル……もしくはルーシーではないか。
直感的に確信に近い感覚があった。
「やはり、そう思うかい?」
アレックスの反応を見たガーフィールドが満足そうに頷く。
「お前さんに依頼された二人はどちらも赤い髪に青い瞳。
どちらも普通ではない状態、事情で姿を消してるし普通のお嬢さんとは違うじゃろう?」
ガーフィールドはその話を耳にした時、アレックスの依頼を思い出したという。
「戦闘のあった地点の付近に姿を現す可能性は高いじゃろうな」
そう言ったガーフィールドに引き続きの調査を依頼し、幽霊話の噂のあった場所や戦闘のあった近辺からの情報を少しずつ集め……
そしてようやく手に入ったのが先ほどガーフィールドからもらった写真。

