DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>




敵兵、味方……そしてあのボルグまで……

アイアン・メイデンとはどれほどの戦闘ロボットだというのか?

それが暴走の挙句脱走――

「それで、そのロボットは……?」

良くない事態が予想できる。

何か寒気のようなものを感じて問わずにいられなかった。

「アイアン・メイデンは現時点で他にも四体あってね。今は第三研究所からの指令でそれらで追跡してる。

そして、我がケルベロスにも、表立った動きはしない上で捜索に協力するようにと要請が入ってる」

そう言いながらクロードは窓際から机の方へと移動し

「逃げたアイアン・メイデンの名前はルシフェル。見かけたら手は出さずに第三研究所へ至急連絡するようにということだ……

人では手におえないらしい」

引出しから出したものをアレックスへと差し出した。


一枚の写真……