言葉を吐き出すうちに、血に汚れた頬に涙を伝わせたルシフェルの姿が思い出され、銃を握る拳に力が入る。

「王室は……ディーバ様は何故そんなことを許した?

子供を兵器にするなど……そんな馬鹿げたことを……」







理解など出来ない。

してはならない……こんな狂ったことを。







「何故だ!?」

そむけていた顔を再びコーエンへと向け、その額に狙いを定め銃を構え直す。