血塗れた大剣を握る手元を見下ろすように頭を垂れ、そのまま首をゆっくりと左右に巡らし、自らの身体を確認しているかのように見える。
そして再び動きを止めたルシフェルは……
次の瞬間、ガクリと崩れるように膝をついた。
(どうした?)
そのまま動かなくなったパネル上のルシフェルを、眉をひそめて見つめる。
背だけを伸ばし、両手に握り締めたままの剣を地に投げ出し、しばらくそのままの状態で……
――どのぐらいそうしていただろう?
不意にルシフェルが何かに弾かれたように立ち上がり、その手に握っていた剣を投げ捨て……駆け出した。
(なんだ?)
パネル上のルシフェルの動向を慌てて目で追う。

