(―5―)
ひとかけらの慈悲さえない、無残な殺戮の後に残ったのは。
――無音
最初の静けさとは比較にならぬ程の重い静寂。
銃声は、もう聞こえない。
動くことを止め、地に伏した……いくつもの骸に囲まれて……
そこに在る全てのモノが息をひそめているかのような空間の中で……
全身に返り血を浴びた守護天使だけがひとりたたずんでいた。
ひとかけらの慈悲さえない、無残な殺戮の後に残ったのは。
――無音
最初の静けさとは比較にならぬ程の重い静寂。
銃声は、もう聞こえない。
動くことを止め、地に伏した……いくつもの骸に囲まれて……
そこに在る全てのモノが息をひそめているかのような空間の中で……
全身に返り血を浴びた守護天使だけがひとりたたずんでいた。

