それを、いともたやすく次々と切り捨て……建物の影に隠れていた兵士をも引きずり出し、巨大な剣を叩きつける。






――圧倒的な力の差






血にまみれた守護天使にとって、人間など……赤子とかわらぬほどのものでしかないと言えるほどの、一方的な殺戮……






ほんの数分の出来事だった。






その場に居る兵という兵全てを。

自国も、敵国も関係なく。

細い腕に握られた巨大な剣はどれ一つ残さず刈り取り。






何一つ動くものがなくなるまで……

その惨劇は続けられた。