DARK†WILDERNESS<嘆きの亡霊>



そのルシフェルの視線の先で、母親のところへ近づこうとしていた二人の子供が、続けざまに体を跳ねさせ……








地面に転がる。






「くそっ……!!」

拳を地に叩きつけ、ボルグはうめいた。





民を守るために。

国を守るために戦ってきたのではないのか?

そのための軍。

そのための銃ではなかったのか?





か弱きもの。

力なきものを守るための……